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E社 中小企業の場合どうしても事業承継が先延ばしになりがちだ

E社 中小企業の場合どうしても事業承継が先延ばしになりがちだ。

通信インフラの施工販売

■資本金/1,000万円 ■従業員/5名以下

家族承継/創業者(現代表)→息子(後継者候補)

 

  • 事業承継の経緯

好調な経営状況と、息子の承継の意思表示を受け、早くからの事業承継に取り組み、緩やかに進めることとなった。

 

 

  • 事業承継に伴う課題

まずは、事業実績から見て株式評価が高いと考えられ、円滑な事業承継の第1ステップとして株式に関する課題を3点提示した。

●株式の評価額の算出(税理士に依頼)。

●贈与の非課税枠内で、徐々に株式の移行を行う。

●元従業員の方が所有する株式を早期に買い上げ、家族承継の環境を整える。

 

 

  • 支援の概要

課題に取り組むにあたり、税理士と大まかな方針を相談するよう指導した。

しかしながら、その後の進捗状況の確認により、円滑な事業承継の第1ステップとして挙げたいずれの課題にも、まだ着手されていないことがわかった。

経営者が体力的・精神的にも「まだまだ元気」と感じている場合に、事業承継が先延ばしになるケースは多々あるが、今回の場合、経営者が後継者の経営資質に不安がある、特に営業力が心配だということがわかった。

経営者の意思は事業承継のスピードに欠かせない。経営者が継がせたいという意思をもとに決意し、交代時期を明言することで、後継者の意識が変わり、新たな景色が見えてくる。計画性をもって、後継者や後継者を支えるチームを育成してくことも可能になる。

緩やかな引き継ぎの中でも、「走りながら考える」「まずはやらせる」という実行優先の形が有効な場合が多くある。

現在、後継者が行っている若手経営者のつどいへの積極的な取り組みなども向上心や責任感の表れであるはずで、あとは経営者が決断するほかない。

以上のような話を受けとめてもらい、早期にやるべきことへの着手を促した。

 

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