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【のぼり刃物店】林 亮太さん~職人さんの手仕事を支えられるよう、これからもお店を守り続けていきたい~

職人が扱う道具を揃えた刃物店。今やその存在自体がなかなか珍しく、関西圏以外からも、ひいては海外の職人さんまでもが訪れる「のぼり刃物店」が茨木にあるのをご存知ですか?
なんと場所はおにクルのすぐ近く。お店を守る二代目 林亮太さんに、お話を伺いました。
のぼり刃物店について
筆者自身もお店の前は何度も通ったことがありますが、中に入らせていただくのは初めてでした。この外観、見たことある方も多いのではないでしょうか。


店内に入ると、まず品ぞろえの多さにびっくり!
お店の前にあるのこぎりの看板や、「刃物」「研ぎ」などの文字から、のこぎりや包丁を扱うお店なのかなと想像していたところ、店内には鉋(かんな)や鑿(のみ)、金槌、砥石など大工職人や鍛冶職人の方々が使われる手道具がずらりと並んでいました。

「大工さんもこれだけ品揃えが多いと、何時間もお店にいらっしゃるのでは?」とお聞きすると、中には半日ぐらいかけてじっくり見られる方もいるとのこと。
そして、お店のこだわりはどこですかという質問に対して「特別何かにこだわるというより、こだわるしかないですよね」と答えてくださったのが印象的でした。
林さん(以下、敬称略):「お客様のほとんどがプロの職人さんです。こういう専門店も少なくなってきているので、市外や遠方からもたくさん来てくださいます。
だからこそ、誰もが使っているようなメジャーな道具から『これってまだ使っている人いるの?』というようなニッチなものまで揃えておく。必要な道具は職人さん一人ひとりによって違ってくるので、かゆいところに手が届くようなお店でありたいです」
また、林さんは包丁などの研ぎもされています。口コミでひろがり、ご家庭の包丁を持ってこられるお客様も。
研ぎの技術は、包丁はのぼり刃物店初代のお父様に、道具の研ぎはお客様に習いながら、身につけていったそうです。
「穴掘り三年、鋸五年、墨かけ八年、研ぎ一生」という言い伝えがあるように、その技術の習得には長い年月がかかり、生涯をかけて磨いていくものだと言われています。

林:「“研ぎ一生”というのは、妥協せず一生かけて磨いていくという意味なんだろうなと僕は解釈しています。正解はなくて、研ぐ人によって使う砥石も変わってきます。荒い砥石から細かい仕上げ砥石まであり、刃物の状態にもよりますが、僕は最低でも4種類は使います。」
砥石も職人さんが好みに合わせて選べるよう、何種類も販売されています。

林さんについて
はじめは家業を手伝いながら、このまま継いでいいのか悩んでいたという林さん。お店を継ぐと決心した決め手はなんだったのでしょうか。

林:「僕より上の世代のお客さんが多かったのですが、だんだん同世代の鍛冶屋さんや職人さんが出てきたんです。一緒にいろいろ話す中で、彼らの熱意をものすごく感じて。
職人さんが作った道具を僕が販売して、目の前の彼が日々の仕事の中でその道具を使う。そのイメージがはっきりできたとき、やる気をもらったというか、僕も一緒に頑張ろうと思わせてもらいました。
こういう専門店だからこそ、一回きりの関係になるお客様はほぼいなくて、長い付き合いになるんです。彼らが頑張っている限り、僕もお店を続けることがなによりの目標ですね」
お客様との印象的なエピソードはありますか?
林:「最初は見習いだった若い人が、たくましく成長していくのを来店のたびに実感することです。現場で任される仕事も少しずつ増えて、自信に満ちて表情も変わっていくのが本当に分かります。
普段は厳しい世界の中で働く職人さんが気軽に何か相談できたり、リフレッシュできるような場所でありたいなとも思っています」

刃物店というと、こわいイメージや敷居の高さもあって入りにくいかもしれませんが、「こんなかんじでぼちぼちやってます」と笑顔で語る林さん。
日本の建築文化や職人技を紡ぐ、なくてはならない大切なお店だと実感しました。
のぼり刃物店の概要

【公式サイト(オンラインショップ)】https://noborihamono.shop/
【公式インスタグラム】https://www.instagram.com/nobori_hamono/
【営業時間】平日9~18時・土日10~17時
【定休日】水曜日・木曜日・祝祭日・夏季・年末年始・その他臨時休業の場合有り
【住所】〒567-0883 大阪府茨木市大手町7‐24
【アクセス】阪急茨木市駅から徒歩8分
【電話番号】072-624-0146












